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Mrs. Little December

なにか考えたり、なにか読んだり、どこかに行ったり。

能動的な読書の重要性について

考えたこと 自己啓発

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わたしは物心がついたときには既にそれなりの読書家だった。といっても、祖母が与えてくれたきかんしゃトーマスの絵本に始まり、時代の流れにそってハリー・ポッターダレン・シャン、それから数々の文庫本へと流れていった、いわゆる小説専門である。長いこと実用書のジャンルには惹かれたことがなく、それは夫と出会う今日までずっと続いていた。

 

うつ病と読書

 

うつ病と向き合うようになってから、小説ばかり読んでいたわたしの生活にも変化が現れた。哲学書や実用書ばかり読んでいた夫と出会ったことが大きな要因でもあり、「まずは自分の病気について、わからないことがあるなら本を読んでみな」という夫の言葉がきっかけだった。うつ病パニック障害認知行動療法スキーマ療法についてのめぼしい本をただひたすら読んだ。そして最近、投薬治療も安定し、認知行動療法を使って回復を目指そうと思った矢先に、自分には何の知識もついていないことに気がついた。

 

能動的な読書について

 

冊数にして10冊以上の本を読んだはずだったわたしは、この事実に呆然とした。夫に相談してみれば、それはわたしがほんとうの意味での「読書」を怠ったからだという。読書に種類などなく、それはただ与えられる情報を目で追って、最初のページから最後のページに届けばよいという競技か何かだとおもっていたわたしは、再び愕然とした。わたしは今まで「能動的な読書」を一切してこなかったのだ。

 

能動的な読書として、わたしが考える要点は以下である。

 

  • 本の命題を理解しておくこと
  • 目次などで本全体の流れをつかむこと
  • 一章ずつゆっくりと理解しながら進むこと。理解ができない文章などがあれば、繰り返し読んで理解してから先に進むこと
  • 本を読み終わったあと、アウトプットを行うこと

 

実用書とは、ひとつの大きな論文のようなものである。論文には命題が存在し、そのひとつの命題を読者に事細かに解説することによって本が生まれる。本を買ったとき、読み始める前に、その本が何を伝えようとしているのかを理解しておくことは非常に重要だ。たとえば「認知行動療法について」という本を買ったならば、その本は恐らく認知行動療法の成り立ちや実行方法が載っていると考えるのが普通だろう。

 

続いて、読み飛ばしがちな目次も大切だ。目次はその本の中身を簡単に要約してくれているようなもので、目次を読むと本全体の流れを予め頭にインプットしておくことができる。次から次へと知らない話が始まるのではなく、大体どういう風に論理が展開されていくのかを理解しておくことができるのだ。

 

さらに、読書のペースについてである。「読むのが速ければ速いほどよい」というのはわたしが嵌っていた完全なる誤りである。本を読むのがいくら速くても、中身を覚えていないのではなんの糧にもならない。そこで、本を読む際は一章ごとに区切って読むことをおすすめする。一章読み、内容を理解し、もし理解できないのであればもう一度読み、さらに目次をチェックして今自分が大きな流れのどこにいるのかを確認する。わたしのようにはじめて実用書を真面目に読む人間であれば、ノートを取るのも理解に役立つ。このとき、本の文章を丸ごと写してノートを取るのではなく、自分の言葉でまとめ直すのが肝要だ。目的は本を理解することであって、丸暗記することではない。

 

最後に、読んだ内容をアウトプットするという作業がある。これは、自分がちゃんと本の内容を理解しているかどうかを確認するいわゆる「テスト」のようなもので、他人や犬、ぬいぐるみにでもよいので、自分が読んだ本の中身をわかりやすく解説してみるのだ。もし解説しきれない場所があれば、その特定の場所の理解が不十分であったとわかるので、再度本に戻って読み直すべきだ。ブログなどにアウトプットするのも、大変だが非常に有用な策であるといえる。

 

繰り返し言うように、読書の真の目的は暗記ではなく内容の理解だ。年号を丸暗記させられる日本の教育下で育った人々には非常に難しい話かもしれないが、誰もあなたの読書に点数をつけようとはしていない。ただ純粋に、自分の知識を広めるために、楽しんで能動的な読書を実践していただければと思う。